いろいろな地点における日射スペクトル分布を簡便に求めるために，従来のモデルより推定に用いるパラメータが少ないモデルを提案してきた。これまでに，その提案モデルは夏季の快晴日において最大0.2 W/m²/nm程度の誤差で日射スペクトル分布を推定できることを示した。本報では，提案モデルを用いて夏季から秋季にかけての日射スペクトル分布を推定し，それらを実測値と比較・検討した。提案モデルを用いて推定した快晴日の日射スペクトル分布に含まれる誤差は，最大でも0.3〜0.4 W/m²/nm程度であった。また，夏季と秋季とで推定結果に大きな違いは見られなかった。