電気学会全国大会講演要旨
7-035
太陽光発電システムのミスマッチ損失評価および切り替えシステムの検討
◎尾羽秀晃(筑波大学)・大関 崇(産業技術総合研究所)・石井隆文(JX日鉱日石エネルギー)・岡島敬一(筑波大学)
本稿では、太陽光発電(PV)が日射条件の悪い箇所へ導入されることを想定し、一定間隔で配線切り替えを行うことでミスマッチ損失を低減する配線切り替えPVを提案する。この配線切り替えPVの構築に向けて、配線切り替えシステムが特に有効となる設置箇所を検討するために、様々な設置条件のPVシステムに対しての年間ミスマッチ損失評価、および配線切り替えシステムを導入した場合の発電量向上効果の検討を行った。その結果、木が真西にある10 kWシステムにおいて、配線切り替えによって最も高い年間発電量向上効果(8.3%)があることを示した。また、模擬電源装置を用いた評価によって、特定の日影パターンに対して、一日5.1%の発電量向上効果があることを示した.