電気学会全国大会講演要旨
7-042
昭和基地における太陽光発電出力変動抑制に関する検討
◎高野 卓(日本大学)・西川省吾(国立極地研究所/日本大学)・石沢賢二・遠藤信彦(国立極地研究所)
著者らは、昭和基地での消費燃料削減のため、既に約55kWの太陽光発電システムを導入している。今後、更なる太陽光発電の導入を検討しているが、昭和基地の電気系統は170~180kW程度の小規模系統であるため、出力変動の激しい太陽光発電を大量導入した場合、系統の周波数変動などの問題が懸念される。そこで、昭和基地に太陽電池の評価試験設備を設置し、2010年3月より短絡電流および太陽電池温度の測定を開始した。本稿では、昭和基地での太陽光発電出力変動抑制のために必要な最低限の蓄電池容量および蓄電池を導入した場合の太陽光発電システム出力変動の平滑化効果についての簡易なシミュレーション検討結果を報告する。