電気学会全国大会講演要旨
7-043
太陽光発電の需給調整用バッテリ-キャパシタハイブリッド蓄電システムの開発と基礎動作試験
◎中山知紀・峯野勝也・立原 亘・花田信子・石田政義(筑波大学)・長谷川裕晃・平岡一高・柿崎信郎(日揮)
PVは雲の影がかかることにより比較的素早く出力が変動し,夜間には発電しないなど安定して利用できる電源にならないため,電力系統に連系して需給調整をする必要がある。これは,系統側から見ればPV導入量が増加するにしたがって,系統を不安定にする要因であり,PV設置者側から見れば災害などで電力系統が停止した場合はPVの発電も停止してしまう。 そこで,我々はPV設置者側である程度の蓄電装置を備えておくことで電力系統に与える影響を小さくし,かつ自立可能な電源システムとしてPVとリチウムイオンキャパシタ,リチウムイオンバッテリからなる,太陽光発電の需給調整用バッテリ-キャパシタハイブリッド蓄電システムを提案する。本稿では,提案したシステムの需給調整の達成度を試験しその有効性を検討する。