電気学会全国大会講演要旨
7-051
初期型集光式PVモジュールの長期フィールド試験に伴う発電特性の変化
◎山根啓司・桶 真一郎(津山工業高等専門学校)・見目喜重(豊橋創造大学)・荒木建次(大同特殊鋼)
集光式太陽光発電(PV)システムは,高効率の小型太陽電池にレンズやミラーを用いて太陽光を集光し,発電するシステムである。 本報では,2005年10月〜2009年5月に愛知県豊橋市で実施した初期型集光式PVモジュールの長期フィールド試験に伴う発電特性の変化に着目し,その原因について検討する。 44ヶ月間にわたって実施したフィールド試験により,その発電効率は短絡電流の減少に伴い23%から20%に低下した。PVセルの劣化加速試験との比較により,その原因はPVセルの経年劣化だけではなく,集光レンズ表面のキズや汚れ,およびホモジナイザーの経年劣化の影響を受けている可能性があることがわかった。