電気学会全国大会講演要旨
7-064
秒から分スケールの局所的な風速のリアルタイム予測
◎平田祥人(東京大学)・山田泰司・高橋 純(あいはら)・鈴木秀幸(東京大学)
大量に風力発電を導入すると、風速の変化に伴う発電量変動により、電力系統が不安定化してしまう。電力系統を効率的に安定化するためには、数秒から数分後の風速予測が有用である。しかし、この短い時間スケールでの風速予測を地球全球の気象モデルを用いて行うのは無理があるため、実際に観測された局所的な風速の時系列データを用いて予測を行う必要がある。本発表では、Kwasniok and Smithの手法を拡張し、この短い時間スケールのマルチステップの風速のリアルタイム予測法を提案する。風速の実データに応用した結果、予測先が23秒から120秒の範囲で、現在の値をそのまま予測値とする持続予測よりも良い結果を得た。