電気学会全国大会講演要旨
7-068
直列方式複数台ハイブリッド風力発電システムの制御特性の改善
○竜田藤男・西方正司(東京電機大学)
一般に風力タービンは、最大の出力係数が得られる周速比を動作点として、一定の周速比で運転することが望ましいが、風速の変動周期に対してタービン/発電機の機械系の慣性が大きいため、過度な周速比一定制御は大きな出力変動を生じるため問題がある。本文では、直列ハイブリッド方式ウィンドファームにおける周速比一定制御系に、移動平均フィルタを適用することによる制御特性の改善について、シミュレーションによる検討を行った。シミュレーションの結果より、本方式の採用により周速比の変動幅が若干拡大する半面、システムの制御特性が大幅に改善され、結果としてハイブリッドシステムにおける風力の有効利用に効果があることが明らかとなった。