電気学会全国大会講演要旨
7-073
6.6kV高圧配電線路用ロケータの検証試験
◎三苫好久・吉住浩史・植松正次・石井喬文(東日本旅客鉄道)・天野一夫・田中崇浩(フジクラ)
絶縁電線とケーブルが混在している6.6kV非接地系統三相高圧配電線路において、非接触電界センサとGPSを用いたサージ到達時間差方式の故障点標定装置(ロケータ)の開発を行った。 故障点までの距離を算出する際、故障サージ到達時間差とサージ伝搬速度を正確に求めることが標定精度を向上するうえで必要不可欠である。今回、変電所に1番初めに到達するサージを正確に取得するために、差動アンプを適用しS/N比の向上を図った。また、絶縁電線とケーブルの混在線路における標定計算方法を確立したうえで、変電所の遮断器の開閉サージからサージ伝搬速度を算出した。 人工故障試験を実施したところ、配電線路長約12kmに対して3%の標定精度を実現することができた。