電気学会全国大会講演要旨
7-076
コンクリート柱雷撃時のSPD損傷の一検討
◎鈴木綾人・道下幸志(静岡大学)・横山 茂(電力中央研究所)・本郷保二(東北電力)・清水康彦(音羽電機工業)
高度情報化社会の到来により,雷サージに対して脆弱な家電機器,通信機器が広く普及し,同時に雷により被害を受ける機器の増加が報告されている。これまでの研究では帰還雷撃電流値に対して需要家引込み線への流入分は5%程度となっており実測による値との間に大きな差異が見られた。本報告では,VSTLを用いて低圧配電システムを模擬する際に,これまで模擬していなかった近傍の配電系統の模擬と,接地形態を変更して,コンクリート柱頂部雷撃時における屋内機器のSPDが損傷に至るまでの過程とその時の電流値について検討した。