電気学会全国大会講演要旨
7-078
落雷による地中放電進展過程の評価
◎河瀬仁志・山方由季・伊藤弘昭・升方勝己(富山大学)
土壌の特性として地中の絶縁破壊電界は10〜15kV/cmであり、雷が大地に落ちると大地の中で放電が起こっていると考えられる。これより落雷後の地中での雷電流伝播の様相を解明することは防雷対策を行う上で非常に重要である。そのため本研究では、地中での放電の様相を評価するための研究を行った。実験は衝撃電圧発生装置を用いて雷インパルス電圧を大地に印加し、接地抵抗と地中放電路との相関関係を評価した。方法としては実験で得られた電圧・電流波形より過渡接地抵抗(電圧瞬時値と電流瞬時値を割ったもの)を算出し,大地での地中放電路モデルを用いて地中放電路の進展距離の推定を行ったので、その結果を報告する。