電気学会全国大会講演要旨
7-082
帰還雷撃電流推定精度に関する一検討
◎柴田直樹・道下幸志(静岡大学)・横山 茂(電力中央研究所)・中田英宏(九州電力)
電力線に雷害対策を施す際には,その地域の帰還雷撃電流波形パラメータが必要不可欠である。効率的にパラメータを収集する際には,帰還雷撃に伴い観測される電界・磁界から推定する方法が一般的である。著者らは,文献に示された電流波形を用いて電界の数値計算を行い,計算された電界波形から電流波形を実験式や理論式から推定した結果,後続雷撃では仮定した電流と推定した電流に大きな相違を生じるという結果を得たが、これは現実の解析結果とは異なる結果であった。本報告では,観測された垂直電界波形から帰還雷撃電流波形を推定し,検討を行った結果について述べる。