電気学会全国大会講演要旨
7-087
波尾振動性雷インパルス電圧波形校正器の試作
里 周二(宇都宮大学)・西村誠介(日本工業大学)・岡本吉史(宇都宮大学)・清水博幸(日本工業大学)・◎仲山雄貴(宇都宮大学)
2010年に発行された最新のIEC 60060-1で定義される標準雷インパルス電圧波形の発生が困難な大型高電圧機器の現地耐圧試験では,波尾振動性の雷インパルス電圧波形の使用が許されている。そしてこの時の波形パラメータの定義についてはIEC 60060-3に詳細が記述されている。 この事実を踏まえ,筆者らは波尾振動性雷インパルスの波尾長をカーブ・フィッティングから導出する手法について報告した。今回,抵抗分圧器(5~10 k)程度の低負荷がつながれ,発生波形が測定システムで直接測定される場合を想定した校正器の製作に取り組み,高精度の校正器の製作に成功したのでその詳細を報告する。