電気学会全国大会講演要旨
7-089
ソレノイドのサージ伝搬現象の解析
○加藤正平(東洋大学)
数値電磁界解析による変圧器のサージ電磁界解析を行ってきたが、その中で巻線のステップ応答に静電容量を充電すると考えられているスパイク状の電流は時間分解能をあげるとステップ上に減衰することが明らかになった。この現象を電磁現象としても考えることができることが報告されている。しかし、これまでの研究では、主として集中定数回路の過渡現象としてのコイルの直角波応答を考えられてきたが、本報告は、この現象をサージ伝搬現象として考え、コイルの過渡電磁界解析を行い、コイル内の電流分布を調べた。その結果、コイル入力端では減衰状のスパイクであるが、コイル内では双極状のスパイクに変化することが明らかになった。