電気学会全国大会講演要旨
7-090
FDTD法と回路解析による連成サージ解析
◎立松明芳(電力中央研究所)
筆者らは変電所の低圧制御回路で発生する誘導サージ電圧の予測計算手法の確立を目的として,これまでに接地網と制御線を単心の架空線で模擬した配置のサージ解析にFDTD 法を適用し,その妥当性を確認してきた。しかしながら,実際の制御線の断面は複数の心線やビニルシースあるいは金属シースなどのように複数の媒質で構成されており,接地網の大きさに比べると非常に微細な構造となる。このため,FDTD法と回路解析の連成計算の適用が有効と考えられ,本論文では,配電線誘導雷電圧の計算などで良く用いられてきたAgrawalモデルを組み込んだ分布定数線路による回路解析とFDTD法の連成計算をサージ解析へ適用した結果について述べる。