電気学会全国大会講演要旨
7-092
超高圧送電線用地絡点表示器の仕様検討
◎笠原崇史・米井 弘(日油技研工業)・木下浩一・田中 博・清水雅仁(中部電力)
従来の地絡点表示器(GF)は超高圧送電線路に適用できないため、超高圧送電線路に適用可能なタイプを開発する。しかし、仕様を決めるにあたり、超高圧送電線路の架空地線における故障電流の流れ方が十分に把握できていないという課題があった。そこで、検討用に作成した故障電流計算ソフトに実線路のモデルを入力して故障電流の推定を行った。その結果、予想される故障電流の最大・最小値が分った。また、短絡時の誘導電流がGFを誤動作させるおそれのあることも分った。これらの見解より、超高圧送電線路に適用可能なGFの仕様を決定することができた。