電気学会全国大会講演要旨
7-094
非接地系送電線用地絡点表示器の動作検証
◎林 克典・清水雅仁(中部電力)・米井 弘・笠原崇史・齋藤宏明(日油技研工業)
架空送電線路における故障発生箇所の早期発見ならびに復旧の迅速化を図るため,地絡点表示器(GF)を開発・導入している。架空地線を設置していない非接地方式および抵抗遅延投入方式の送電線では,故障電流が小さいこと等から故障の検出が難しく,既存の非接地系送電線用GFを取り付けられない箇所が多くあり,動作信頼度も低いため故障発生箇所を特定するのに苦慮している。そこで,コンクリート柱用および鉄塔用の2種類の非接地用GFの試作を行い,人工地絡試験による動作検証試験を行った。試験の結果,動作特性が概ね設計仕様に合っていることが確認できたため,実用化に向けて今後さらなる検討・確認試験を行う予定である。