電気学会全国大会講演要旨
7-096
各種難着雪対策品の効果検証
◎杉浦公俊・中山郁男(ビスキャス)・山下 透・菅原 忍(東北電力)
架空送電線の難着雪対策品の効果について、実フィールドにおいて長期に渡り定量的に検証したデータは少ない。そこで、昭和56年度に青森県内に試験線を設置し、毎冬気象データ及び着雪重量の観測を行ってきた。今回、これまでに得られたデータをまとめ、分析した結果を報告する。 対策品を単体、あるいは併用して電線に取り付け、無対策標準電線に対する着雪低減率を測定した。難着雪リングのみでは着雪低減効果は低く、低減率は29%にとどまったが、難着雪リングとねじれ防止ダンパの併用では、57%の低減効果があることが確かめられた。さらに、難着雪テープを併用すると着雪の滑落作用が働き、73%という非常に高い低減効果を示すことが確認できた。