電気学会全国大会講演要旨
7-104
がいしの絶縁特性に及ぼす新燃岳火山灰の影響
富来 健・石田明人(九州電力)・◎前田元宏・近藤邦明(日本ガイシ)
2011年1月に噴火した新燃岳の火山灰を使用し、導電率調査、250mm懸垂がいし及び長幹がいしに付着した際の絶縁特性、降雨による洗浄効果、活線での人工洗浄の可否について評価を行った。 結果、火山灰量と導電率に比例関係が見られた。がいしに火山灰単体が大量に付着した場合でも運転電圧においてフラッシオーバすることは無く、等価塩分付着密度を基準に耐電圧を推定可能であることを確認した。また、雨洗により溶解性物質は容易に流れ落ちるため絶縁は回復した。活線での人工洗浄試験では、スプレー洗浄でフラッシオーバすることなくほぼ100%洗浄が可能であり、従来通りの注水がい掃による保守が可能であることを確認した。