電気学会全国大会講演要旨
7-105
笠間を人工的に着雪橋絡させた33kV級長幹がいしのフラッシオーバ電圧におよぼす着雪導電率の影響
屋地康平・本間宏也・○麻生照雄・渡邉眞人(電力中央研究所)・菅原宣義(北見工業大学)
塩分を含む湿雪が送配電線路のがいしに圧密着雪することにより発生する塩雪害事故が発生すると,長時間・広範囲にわたる供給支障として需要家の活動に影響をもたらす。このため,着雪時のがいしの絶縁特性の解明が求められている。そこで本稿では,実験条件の変更が比較的容易な小規模低温室を用いることにより人工雪を作成し,着雪の導電率がフラッシオーバ電圧に与える影響について調べた。その結果,着雪の導電率が高いほど,がいしのフラッシオーバ電圧の最大値,最小値ともに低下する傾向が見られた。今後は,導電率以外の条件がフラッシオーバ現象に与える影響の検討,および電圧定印時の放電特性の検討などを進める予定である。