電気学会全国大会講演要旨
7-108
送電線雷撃直前電圧の位相三角形
○宮地 巌・山田貴文・依田正之(愛知工業大学)
電源端三相交流各相対地電圧の瞬時値は、ベクトル図形上中性点を通過する直線への射影で表現される。運用中の77kV送電系統で、2回線6相の雷撃故障直前の瞬時値から相回転を考慮した位相三角形を構成し、正常形と異常形を類別して考察した。直前電圧を用いて位相三角形を作成する手法は120度の位相差の維持を前提としているが、簡易な作業で雷撃故障判別に有効な展開があることが明らかとなった。