電気学会全国大会講演要旨
7-111
雷撃を模擬した直流アークによるOPGW素線溶損特性計算
○岩田幹正・大高聡也・葛間泰邦・合田 豊(電力中央研究所)
各種監視システム情報などを伝送するためにOPGW(光ファイバ複合架空地線)が送電系統に大量に導入されている。このOPGWが雷撃を受けた場合の溶損特性を評価するために,これまでに,雷撃を模擬した直流アーク試験が行われている。本論文では,一般的に使用されている80mm2および140mm2のOPGWを対象とし,雷の観測例を参考にしてアーク電流を1〜100kAと変化させてOPGWの素線の溶損時間を計算した。その結果,OPGWの極性やアーク電流の違いにより素線の溶損時間が異なり,これまでの実験結果の傾向とほぼ一致した。