電気学会全国大会講演要旨
7-112
誘導雷判別手法の確立による送電線巡視の効率化
◎小濱勝則・蜷川恭太・末成展康・水谷仁志(中部電力)
これまで地絡過電圧(OVG)の発生原因が誘導雷か地絡故障かの判別が難しく、33kV非接地系については電線が細く設備被害が懸念されることから、誘導雷が起因と思われるOVGに対しても送電線巡視をせざるを得ない場合があった。 今回、誘導雷による地絡過電圧(OVG)では系統周波数の60Hzとは無関係の周波数が中性点電位に現れることに着目し、周波数解析による誘導雷判別手法を開発した。 これにより、誘導雷を簡易かつ視覚的に判別可能となり、雷雨時に発生した地絡過電圧(OVG)に対し、送電線巡視の大幅な削減が見込める。