電気学会全国大会講演要旨
7-115
部材内部及び表面での放電によるAcoustic Emission信号の特性
北島純一・◎平野啓太・中村祐太・迫田達也(宮崎大学)・栗原聡史・馬場賢治・金子幸市朗・鎗光隆義(九州電力宮崎お客様センター)
著者らは、ケーブルの絶縁劣化の前駆現象である部分放電を検出することを目的としている。基礎実験としてEPゴムの内部と外部でそれぞれ放電を発生させ、ケーブル内部で発生した放電か、沿面で発生したものかをAcoustic Emission(AE)信号において評価できるか検討した。その結果、検出波形及び信号部分を周波数解析したところ、EPゴム内部及び表面で放電を起こした場合、EPゴム内部で放電を起こした場合は、60kHz付近の周波数成分が強く、EPゴム表面で放電を起こした場合は、40kHz付近の信号成分が強いことが分かった。このように、内部放電と沿面放電発生時のAE信号特性の違いを確認することができた。これは、ケーブルの不良箇所の的確な判断に貢献できるものと考えられる。