テラヘルツイメージングによるケーブル遮蔽層の非破壊腐食診断の可能性を検討した。腐食銅板と未腐食銅板を並べた試料，及び実際の撤去ケーブルに対して、垂直方向からTHz波を照射し、試料からの反射波強度を用いてイメージングを行った。また、ポリ塩化ビニルシースを被せた場合についてイメージングを行った。銅板試料において，腐食が塩基性炭酸銅，塩化銅である場合，シース越しでも腐食銅板からの反射の減衰を確認できた。また、実際のケーブルでは，シース越しに銅巻テープの境界面は捉えられるが，表面に発生した薄い酸化銅は観測できない。上記より，ケーブル内の塩化銅、塩基性炭酸銅の腐食に関しては診断できる可能性がある。