電気学会全国大会講演要旨
7-117
広帯域インピーダンス分光法によるビニルコードの導体間隔拡大箇所の位置標定
◎山田貴之・平井直志・大木義路(早稲田大学)
塩化ビニル絶縁平形(VFF)コードの導体間を拡げた損傷に対して、広帯域インピーダンス分光(BIS)法の適用を試みた。インピーダンスアナライザを用いて、広い周波数域についてインピーダンス値、位相角をVFFコードの両端から測定し、取得データを内挿補間により測定点を増加させ、高速フーリエ逆変換(IFFT)することで損傷位置標定を行った。切り込みのない場合と比較して、インピーダンス値、位相角のIFFT結果ともに導体間隔拡大位置に明瞭なピークを確認することができる。特性インピーダンスを測定するBIS法は導体間を拡げたVFFコードに対しても損傷位置の標定が可能なことを確認した。