電気学会全国大会講演要旨
7-122
CVケーブルオフセット軸力の検討(第1報)
石井健一(古河電気工業)・堀口規昭・中野博史・五十嵐 貴・◎南出雅裕(ビスキャス)・柴田惠一・村田雅彦(古河インフォメーション・テクノロジー)
電力ケーブルのマンホール内における熱伸縮吸収対策には古くからオフセットが用いられている。従来のオフセット設計には秦氏や笠原氏の式が広く使用されてきたが、CVケーブルに適用されている接続部固定支持型のオフセットの場合、従来の理論式で算定されるオフセット各部の反抗力や歪変化量は実際に発生する数値よりもかなり大きな計算値となる。このため、ケーブル接続部の設計軸力やオフセット寸法が過大に設定され、最適設計とはほど遠いものとなる。今後、新たなケーブル接続部の開発には設計軸力を適正に設定する必要がある。今回、実際にMHでの布設レイアウトを模擬した実験を行って軸力を測定し、計算値との比較を行ったので報告する。