電気学会全国大会講演要旨
7-125
直流CVケーブル用プレモールド部品材料の長期空間電荷特性
○茂森直登・酒井康裕・新延 洋(ビスキャス)
近年、世界的に長距離送電において、送電ロスの低減等から超高圧送電(HVDC)システムの実線路適用が進んであり、CVケーブルが採用されるようになって来た。そこで著者らは、陸上送電システムの部品として、現場の施工時に熟練度を要しない接続部の開発を行っている。 そのうち、直流電圧印加時における、空間電荷の蓄積は、局所的な電界集中を引き起こす恐れがあるため、その長期安定性および信頼性はDC基礎特性の重要な要素となる。 プレモールド部品に使用される材料であるエチレンプロピレン(EP)ゴムは、初期特性が良好であることを確認しており、本報では長時間の空間電荷安定性を調査したので報告をする。