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ARMAモデルを用いたクランクポジションの精密測定
◎中村昂洋・千葉龍介・森 泰親(首都大学東京)
自動車メーカにおいて,試作したエンジンの評価を行う際にクランク角度を測定している.今後,実地での試験を行うために,クランクポジションセンサを用いるが,必要な精度である1°の分解能を得るためには,10°先の角度となる時間を予測する必要がある.本稿では,10°先の角度となる時間を高精度で予測することを目的とし,初期段階として,エンコーダの測定値に基づいた予測について検討する.具体的にはエンコーダより得たパルス間時間を用いて,AICを用いたモデル次数の選択を行ったARMAモデルの構築手法を提案する.ここにおいて,過去の計測値に対してフーリエ変換などの前処理を行うことによりエンジン挙動によるノイズ除去を行う.