電気学会全国大会講演要旨
3-076
ウェーブレット変換を用いた橋梁診断技術
◎塩谷淳史・犬島 浩・大貝晴俊(早稲田大学)・丸山 泉(福山コンサルタント)・永田伸二(計測検査)
国内の約15万9千橋にも及ぶ橋梁のうち、架設から50年が経過した橋梁が20年後には53%になると予想され、定期点検による予防保全が推進されている。しかし、地方自治体のうち8%の団体が管理する橋梁において点検が実施されていないという現況があり、その理由として、予算不足や点検技術のノウハウ不足ということが挙げられている。そこで本研究では、橋梁衝撃試験により得た振動データを用いてウェーブレット変換(WT)による解析を行い、現在の診断手法よりも比較的容易に実施が可能で損傷の判断が容易な診断手法を提案する。振動データに対してWT解析を行い、結果を比較することで損傷を診断する。