電気学会全国大会講演要旨
3-078
位相シフト法を用いたレール形状計測システムの提案
◎戸塚章一郎・千葉龍介・森 泰親(首都大学東京)・太田賢一・小山 愛(カネコ)
鉄道のレールは車輪との摩擦によって,不均一に摩耗する.不均一性が一定値を超えると安全な走行が確保されないため,定期的にレールの形状を計測する必要がある.上記背景を踏まえ,本研究では広範囲かつ非接触でのレール形状測定手法の提案を行う.その際,プロジェクタ及びカメラを用いた光学的三次元計測手法である位相シフト法を用いる.ここで位相シフト法を用いた形状計測には以下の2つの処理を行う必要がある. (a.)撮影画像から位相を推定する際に発生するノイズの低減. (b.)三次元形状を復元するための座標変換処理.本稿では,これらの課題を解決し,レールの形状計測を行うことで提案システムの妥当性の検証を行う.