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大気圧N2/CO2混合ガス中での実効電離係数の計測値と計算値の比較
◎清水大輔・猪上祐太・松本宇生・生澤泰二・西嶋喜代人(福岡大学)
本報告は、N2/CO2混合ガス中において実効電離係数の計測値とモンテカルロシミュレーションによる計算値の比較を行ったものである。平等電界を模擬した平板電極とロゴウスキ電極を密閉容器内に垂直に配置し、N2/CO2混合ガスを封入して実験を行った。また、CO2(2〜20%)で調整し、それぞれの条件で実効電離係数の計測を行った。計測はYAGパルスレーザを電極間に照射し、その時に発生した電子電流を測定することで行った。電子電流波形の勾配の近似式から実効電離係数の導出が可能である。実験の結果、N2/CO2混合ガスは換算電界が17〜25[V/cm・Torr]付近で付着特性を持つことが確認された。また計算値は計測値よりも若干高い領域において付着特性を持った。