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耐インバータサージエナメル線の寿命評価技術
◎謝 鵬・菊池英行・花輪秀仁・角 陽介・千綿直文(日立金属)・早川直樹(名古屋大学)
インバータサージ電圧印加時におけるモータ用エナメル線の寿命評価が重要となっている。しかし、従来の寿命評価手法である電圧-寿命(V-t) 法は長時間の測定を必要とする。更に、評価条件の影響を受けることから、V-t結果をそのままモータの寿命予想に適用するのは困難である。本報では、放電電荷量を指標とした寿命評価技術を構築し、汎用エナメル線と耐サージエナメル線の放電電荷量を絶縁破壊まで連続的に計測し、寿命評価に関する検討を行った。その結果、耐サージエナメル線の絶縁破壊時間が長く、総放電電荷量が大きいことが分かった。V-t法の代わりに、放電電荷量を指標として絶縁寿命を評価できると考えられる。