電気学会全国大会講演要旨
1-073
液体電極放電による磁性粒子生成の試み
◎石田高広・白井直機・内田 諭・杤久保文嘉(首都大学東京)
我々は、液体の介在したプラズマの中でも液体を電極とした大気圧直流グロー放電を用いて、気相、液相に対する研究を行っている。液体電極を用いた放電は、プラズマを電極とした電気分解と考える事が出来る。プラズマ電極では、液体表面へ照射された電子や正イオンと水分子の衝突が起点となって、通常の電気分解とは異なる経路で液中の反応が推進される可能性がある。液体電極放電の応用法の一つとして、放電による気液界面での金属ナノ粒子、特に金と銀のナノ粒子の生成に関する研究がある。本研究の目的は、金や銀に比べイオン化傾向の大きい鉄を用い、プラズマ電気分解による磁性粒子生成の可能性を調査することである。