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パルス電圧波頭におけるCO2/N2混合ガス中の沿面放電特性
◎田中僚太・黒川喬史・岡田 翔・上野秀樹(兵庫県立大学)
現在電力機器の絶縁ガスとして用いられているSF6ガスは絶縁性・消弧性・経済性・安定性等の面で優れているが極めて高い地球温暖化能力を有しており、使用量削減が求められている。SF6ガスに代わる代替絶縁ガスの条件としては、自然ガスであり電気的負性ガスの一つで良好な絶縁性能を持つCO2ガスや液化温度が低いN2ガス等があげられる。また絶縁ガスとして用いるには絶縁性能が著しく低下する局所的な高電界に対する特性を知る必要がある。実際に機器にかかる雷サージは立ち上がり時間が100 ns~20 μsと急峻であり、かつ振動成分を伴う波形となりやすく、標準雷インパルスとは大きく異なる。そこで本研究では、CO2 / N2混合ガス中の針-平板電極による不平等電界下でパルス電圧を印加して沿面放電させたときの固有容量の影響を調べた。