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シャント抵抗器の交流特性評価
◎昆 盛太郎・山田達司(産業技術総合研究所)
電流比較型のブリッジ回路を使用したシャント抵抗器の精密評価技術を利用して、複数のシャント抵抗器の交流抵抗値および位相角の周波数特性、電流特性、自己発熱が測定に与える影響について評価を行った。その結果、シャント抵抗器の熱時定数は約200秒であることがわかった。また、交流抵抗値については、周波数1 kHzまで大きな変化は見られず、位相角については周波数に比例することがわかった。電流特性については交流抵抗値および位相角ともに入力電流値に依存せず、その測定結果は不確かさの範囲内で一致した。