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痙縮の定量的重症度評価システム構築のための評価パラメータの検討
◎小板橋智幸・齋藤正親(秋田大学)・岡本隆嗣・井上英二(西広島リハビリテーション病院)・鈴木雅史・水戸部一孝(秋田大学)
本研究では痙縮の定量的重症度評価システムの構築のため評価パラメータを検討した.現在,痙縮の重症度評価で用いられているmodified Ashworth Scaleでは重症度が順序尺度の6段階に分かれており,評価の分解能が低いことが問題となっている.そこで,人体や物体の動作を記録する磁気式モーションキャプチャ装置を用い,痙縮の診察過程を計測し,解析することで,より高い分解能で痙縮の重症度を評価できると考えた.腕に発生する痙縮を評価するのに上腕と前腕の角度差に着目した.解析を進め,診察時の上腕と前腕の角度,角速度の経時変化が痙縮を評価するのに有効なパラメータとなると考えた.