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ノズル内SF6ガス吹付けアーク減衰過程のトムソン散乱計測
◎富田健太郎・清水陽大・合嶋大輔・内野喜一郎(九州大学)・田中康規・中野智之(金沢大学)・鈴木克巳(東京電機大学)・飯島崇文・内井敏之・新海 健(東芝)
ノズル内ガス吹付けアーク減衰過程の理解は,ガス遮断器の高性能化に向けて重要である.特に,現在消弧ガスとして広く使用されているSF6ガスの電流遮断後の電子密度は,遮断性能に本質的に関わるため,重要なパラメータである.我々のグループではノズル内ガス吹付けアーク減衰過程の電子密度および電子温度の時間発展計測を,レーザトムソン散乱法を用いて行っている.これまでの研究で既に,Ar/SF6混合ガスアーク(SF6ガス混入割合は20%以下)の電子密度計測結果を報告している.しかし,SF6ガス割合が増すと,アーク形状が不安定となり,計測が困難となることがわかった.この問題には,トムソン散乱計測用レーザの形状を工夫することで対処した.