電気学会全国大会講演要旨
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原料間歇供給を伴う変調誘導熱プラズマを用いたFe-doped TiO2ナノ粒子大量生成時における冷却ガス種依存性
◎北 健太郎・兒玉直人・田中康規・上杉喜彦・石島達夫(金沢大学)・渡邊 周・中村圭太郎(日清製粉グループ本社)
現在,TiO2ナノ粒子は光触媒材料として広く用いられている。TiO2ナノ粒子に金属をドープすることによりバンドギャップを狭くさせたMetal-doped TiO2は,可視光下での光触媒作用を促進することが期待されている。筆者らは,これまでにパルス変調型誘導熱プラズマ(PMITP) に同期して間歇的に原料を供給し,クエンチングガス(QG) を用いることによりFe-doped TiO2 ナノ粒子を大量に生成可能であることを見出している。本報告では,変調条件下(80%SCL-80%DF) において,QG 種をAr およびO2とした場合の生成粒子を比較することにより,QG 種による粒径および粒子組成への影響を検討した。QGにO2を用いることにより,原料の完全蒸発・酸化が可能となり,Anatase型TiO2の重量割合を増加させることに成功した。