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導電性DLC成膜に向けた大気圧・準大気圧プラズマを用いた成膜技術の開発
◎田中啓右・菊池祐介・松尾吉晃(兵庫県立大学)・大坪 陽・西村芳実(栗田製作所)・永田正義・八束充保(兵庫県立大学)
ダイヤモンドライクカーボン(Diamond-like carbon: DLC)は高硬質,低摩擦性,ガスバリア性など優れた性質を有し,主に機械部品へのコーティングとして応用展開されている。一方,DLCに導電性を付与することができれば,DLCの優れた機械的,化学的特性に導電性を付与することができれば,安価な金属薄板へのコーティングにより,燃料電池の金属セパレータに使用するなど様々な応用分野が期待できる。本研究では大気圧・準大気圧下においてグロー放電プラズマを生成し,成膜基板の温度を制御しながら成膜を行うことで,導電性DLC成膜を行う装置を開発する。講演では得られたカーボン膜のレーザラマン分光計測結果,ナノインデンターによる硬度計測結果等についても発表する。