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プラズマ医療における活性種と細胞生存率の関係
◎八木一平・水野和恵・小野 亮・小田哲治(東京大学)
大気圧・低温プラズマの照射により、生体に対して細胞増殖、腫瘍の縮小などの医療効果が報告されている。プラズマ中の活性種が寄与していると考えられるが“どの活性種が、どのように作用しているのか?”は未解明な部分が多い。本研究は生体効果が予測される活性種[OH(X2Π)、O(3p3P)、NO(X2Π)]をレーザー誘起蛍光法により計測し、その投入量をガス組成比とガス流速(湿度)により制御した。さらに、各活性種がメラノーマ癌細胞(B16F10)に及ぼす影響を評価し、特定の活性種が細胞生存率に大きな影響を与えることを示した。これは活性種と生体作用を結びつけた世界初の研究報告である。