1-156
開孔型材料による磁気遮蔽効果の検討
○久保直也・西村和則(広島工業大学)・谷口和彦・森田祐志(きんでん)
電力線周辺を磁性材料で取り囲む磁気遮蔽の場合,放熱のために磁性材料を開孔型にすることが有効だと考えられる。磁性材料の開孔による磁気遮蔽効果への影響について,三相電力線による実規模モデルの実験を実施し,開孔が無い磁性材料を用いた場合の磁気遮蔽効果と比較した。厚み(0.5mm,0.8mmおよび1.0mm)と面積比による開孔率(0%,10%および20%)が異なる磁性材料(PBパーマロイ)を用意し,各磁性材料により通電電流にともなう磁束密度を計測した。実験結果から,薄い材料では開孔率が高くなると磁気遮蔽効果が低下するが,厚い材料を用いることでその低下を抑えられることが分かった。