2-018
PVDF/BTOナノコンポジットの空間電荷測定
◎鈴木秀憲・山田昌俊・川島朋裕・村上義信・長尾雅行(豊橋技術科学大学)
誘電・絶縁材料は機器の長期信頼性を左右する重要な要素であるが、小型化、コスト低減の要求から絶縁層の運転電界は年々高くなっている。運転電界の上昇に対応するため、粒径が数十nmから数百nmの充填剤をベースポリマーに添加したナノコンポジット絶縁材料の開発が盛んに行われている。ポリフッ化ビニリデン(PVDF)は高い誘電率の割には低い誘電正接をもつという特徴を有し、また音響インピーダンスの値も水や細胞のそれと近いためさまざまな分野での応用が期待される。本研究ではPVDFにナノサイズのチタン酸バリウム(BTO)を添加したナノコンポジットの空間電荷分布を測定したので報告する。