電気学会全国大会講演要旨
2-020
不平等電界下の空間電荷分布の変化とエポキシ樹脂の劣化
○藤井雅之・西中浩二(大島商船高等専門学校)・福間眞澄(松江工業高等専門学校)・村上義信・長尾雅行(豊橋技術科学大学)
絶縁劣化の進行には,空間電荷が影響していると考えられることから,長期課電中の空間電荷分布の変化には,劣化診断に関する有益な情報が含まれているはずである。 本研究では,線-平板電極を構成した試料に交流高電圧を印加し,不平等電界下においてエポキシ樹脂の絶縁劣化に及ぼす空間電荷の影響を調査することを目的としている。 不平等電界下で測定したエポキシ樹脂の空間電荷分布の検出信号を交流高電圧6kVの印加直後,168時間後,504時間後で比較してみると,504時間後には線電極側の電荷が増加し,試料内部にピークが移動した。