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ナノアルミナ被覆アルミニウム粒子充填エポキシ複合材の誘電率におけるフィラー配向の影響
◎牛島康輔・小迫雅裕・匹田政幸(九州工業大学)
筆者らは、高熱伝導率あるいは高誘電率を有しながら電気絶縁性を保持する高機能性電気絶縁材料の開発を目的とした研究を行っている。一般に誘電率・熱伝導率を向上させる手法としてはフィラーを多量に充填する手法がとられてきた。しかし、充填率を上げると粘度が増加し、エポキシ本来の成型性が失われてしまう。そこで、電場配向によりフィラーにつながりをもたせることで、フィラーの特性を発現させることで、誘電率および熱伝導率の向上を目指す。本報ではアルミニウムをナノアルミナで被覆したナノアルミナ被覆アルミニウムをフィラーとして採用し、電界印加によりフィラー配向エポキシ複合材料を作製後、フィラー橋絡状態の確認、および誘電率を評価した結果を述べる。