電気学会全国大会講演要旨
2-030
繰り返しインパルス課電による電極/PETフィルム界面の電位障壁の低下
◎首藤浩通・尾崎良太郎・門脇一則(愛媛大学)・藤田浩之・山中哲夫(日東電工)
金属と絶縁材料との界面が劣化の起点になりやすいことに着目し、界面における電荷の移動現象を調べている。 今回は、平板電極に挟まれたPETフィルムに様々な雰囲気中で極性反転パルス電圧を繰り返し印加した後に、直流を印加した時の界面での電荷挙動を観測した結果について報告する。 結果は、室内空気中での課電によって、試料表面の組成が変化(劣化)することで界面の電位障壁が低下し、電荷が注入されやすく、なおかつ短絡時には戻りやすくなっていることを示唆していた。