電気学会全国大会講演要旨
2-048
繰り返しインパルス印加時の型巻きモータコイルにおける電界緩和層の電位分布解析
◎中村隆央・熊田亜紀子・日高邦彦(東京大学)・坪井雄一・木崎原智仁・櫻井孝幸・吉満哲夫(東芝三菱電機産業システム)
近年,インバータ駆動モータコイルの電界緩和層において部分放電や温度上昇による侵食が指摘されている。そのため,世界で劣化メカニズムを解明すべく,多くの研究が行われている。 本研究では,nsオーダの立ち上がりを含む繰り返しインパルス印加時のコイル表面の電位分布の計測を行った。ポッケルスセンサを用いることにより従来不可能であったGHz帯の計測が可能になっている。さらに,有限要素法を用いたシミュレーション結果との比較を行った。その結果,鉄心により近いCAT部分で電界集中が起きていることが明らかになった。また,波頭部分のみでCATでの電界集中が起きており,波尾部分ではSGTでの電界集中となっていることも分かった。