電気学会全国大会講演要旨
2-063
マイクロ波センサを用いた高圧電動機の部分放電監視適用事例
澤田憲良(トヨタ自動車)・矢野住夫(デンソーファシリティーズ)・宮本英敏(豊田自動織機)・古市八郎・◎大神 満(川北電気工業)・濵本 修・兼田吉治(東芝三菱電機産業システム)
GHz帯の電磁波を検出するマイクロ波センサを用いた運転中部分放電(PD)監視技術を各社の高圧電動機に適用し、トレンド管理及び診断結果に基づく整備を行ってきた。その中で、運転中監視及び整備時のオフライン診断において、絶縁異常を示す特徴的な縦縞PDパターンが見られた。今回はその事例を示し、モデルコイルによる事象の再現試験、および整備による縦縞PDパターンの消失確認等から、縦縞PDパターンの発生事象を検討した結果を紹介する。これらにより、マイクロ波センサを用いたPD監視の有効性、診断精度の向上、整備による絶縁品質向上が達成された。