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誘電率の温度依存性による高分子フィルムの熱膨張率の算出
◎長谷川侑香・滝花純也・大木義路(早稲田大学)
熱膨張率は、材料の選択・設計において重要な物性量の一つである。これまで熱膨張係数は、加熱前後での試料の変位を検出する熱機械的分析法やレーザー光の反射光の光路変化より算出するレーザー干渉法などの膨張計によって測定されてきた。本稿では、誘電率の温度特性から、クラウジウス・モソッティの式を利用し、体積熱膨張率を得ることができることを示す。本手法により推定した低密度ポリエチレン(LDPE)、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)の熱膨張率は、文献値とよく一致する。