電気学会全国大会講演要旨
2-078
金ナノロッドの局在型表面プラズモンの特性評価
○長尾欣樹・尾崎良太郎・門脇一則(愛媛大学)・桑原 穣・栗原清二(熊本大学)
局在型表面プラズモンの特徴は、ナノ構造の金属にある特定の波長帯で電場増強効果と強い消光をもたらすことである。局在型表面プラズモンを発現させるための最も単純な構造はナノスケールの金属球である。金属ナノ粒子が共振条件を満たす波長では、表面プラズモン共鳴が生じ、粒子近傍に非常に強い近接場光が発生する。共振条件は金ナノ粒子の形状(アスペクト比)と周囲の誘電率に依存しており、アスペクト比が異なる金ナノ粒子では、消光スペクトルが大きく異なる。そのため、ナノ粒子やナノロッドの構造制御は極めて重要となる。 本研究では、交互吸着法により作製した球状またはロッド状の金ナノ粒子の消光スペクトルについて報告する。