電気学会全国大会講演要旨
2-086
2成分の変性ポリジメチルシロキサンから作製される有機・無機ハイブリッドの長期耐熱性評価
◎武田和也・青木裕介(三重大学)・吉岡 謙(KOA)
高温で使用する電気電子部品向けの保護膜等に使用される材料には、長時間の高温状態に耐えうる長期耐熱性が必要となる。さらに温度変化によって、保護する樹脂と材料との間の熱膨張の差が生じ、割れや剥離が生じてしまうおそれがあり、この膨張係数の差を吸収する必要がある。このような耐熱性樹脂材料として、シリコーン系の有機・無機ハイブリッド樹脂の適用が検討されている。本研究では、有機・無機ハイブリッド法によって作製されるシリコーン組成物のさらなる耐熱性向上を目的として、シリコンアルコキシド変性末端PDMS(A-PDMS)と、EAcAc修飾チタンアルコキシド末端変性PDMS(T-PDMS)の2成分のPDMSの架橋反応により硬化体を作製し、長期耐熱性を確認した。